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昨日開聞岳に登ったあと桜島SAで仮眠をとってから霧島連峰の最高峰韓国岳に向かった。
えびの高原へ行く道を走り、新湯温泉を過ぎて大浪池登山口には5時過ぎに着く。昨日の黄砂も消え去り、今日はすっきりと晴れた登山日和となった。簡単な朝食をとってから遊歩道のように整備された道を歩いて大浪池に着く。正面に朝日を受けながら外輪山の最高点がある東回りの道をとる。最高点でこれから登るお鍋を伏せたような韓国岳と、その右手の高千穂峰の特徴ある山容を眺めながら一息入れる。眼下には朝日に輝く紺碧の湖面が広がっており、振り返ればはるか彼方に噴煙を吐く桜島の姿も望むことが出来た。
やがて道は下りとなって避難小屋のある平坦な広場に出た。そこからしばらく背丈を超える笹の中の道を歩いて行くと程なくして樹林帯に入って木製の階段の登りとなる。厚生年金の資金で作られた味気のない単調な登りが延々と続く。30分ほども登り続けて漸く森林限界に達するころから火山特有の赤い岩や砂礫の道となる。そのあとササとミヤマキリシマに覆われた急斜面を登り詰めて8時に山頂に辿り着いた。頂上から火口を覗き込むと荒々しい岩壁が垂直に切り立っており、大浪池から見た穏やかな山容からは想像できない険しい景観が広がっていた。
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