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メ モ |
南アルプス南部の雄峰で我が国最南端の3千メートル峰である聖岳を目指す。
東海道本線の夜行普通列車で深夜に金谷に着く。しばらく仮眠してから大井川鉄道で千頭まで行き、そこでトロッコのような可愛い汽車に乗り換える。大井川の深い渓谷を走って井川まで行き、さらにバスに乗継いで早朝畑薙第1ダムに着く。既に夜は明け、畑薙湖の向こうに茶臼岳から上河内岳にかけての白い稜線が見える。支度をしてから畑薙湖に沿って歩いて行き、長い吊橋を渡って登山道に入る。
1日目はウソッコ沢や横窪沢を経た茶臼小屋までの標高差1500mの登りだった。しかし登りの途中はあまり記憶にない。多分南アルプスらしい樹林の中の単調な登りだったのだろう。雪の斜面を登って辿り着いた茶臼小屋は無人で開放されていた。2階の片隅を占領して1泊する。
翌日は晴れてはいるが少し霞がかかっており、それほど見通しは良くなかった。それでも南アルプス南部の山々の居並ぶ眺めは豪快で素晴らしい。茶臼岳からお花畑をとおって上河内岳に向かい頂上に登ったが風が強くて長居は出来なかった。聖平へ行く途中少し道に迷う。聖平に着いたのは昼頃だった。予報では明日の天気は芳しくなさそうだったのでその日のうちに聖岳を往復することにした。急登を終えて登り着いた山頂からは赤石、大沢、兎などの山々を始め富士山も望まれたが、やはり風は強かった。
翌日は予報通りの天気で聖平小屋での停滞を余儀なくされた。
4日目はすっきりとした晴天だった。薊畑から朝日に輝く光岳を眺めて下りにかかる。樹林の中の道を順調に下って西沢渡に降り立ったが、ここから本谷口までの20kmの道のりは長く辛かった。聖岳や上河内岳を振り返りながら遠山川沿いに5時間ほども歩き続けてバス停に着いた時はくたびれ果てた状態だった。今では見られなくなった女性の車掌が乗務するバスで和田まで行き、そこで乗り換えて平岡に向かう。車窓から風に泳ぐ鯉幟を見て5月という季節を思い出した。
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行 程
畑薙第1ダム ↓
横窪沢小屋 ↓
茶臼小屋(30日泊) ↓
茶臼岳(往復) ↓
上河内岳 ↓
聖平←→聖岳 ↓
聖平小屋(1〜2日泊) ↓
薊畑 ↓
西沢渡 ↓
本谷口
距離 : 45.7km
最大標高差: 2,515m
累積標高 : 3,185m |
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天 候
4月30日:晴れ
5月 1日:晴れ
2日:雨
3日:快晴 |
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原典:気象庁「天気図」、加工:国立情報学研究所「デジタル台風」 |
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