白 山 1998年(平成10年)7月19日 |
この登山道は御前ヶ峰の南から派生する大倉尾根につけられたもので、尾根の途中には標高2039mの大倉山がある。 4時50分に鳥居を潜って登山道に取りつく。 |
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登山道はほどよい傾斜で歩きやすい。まわりはブナの原生林で若々しい緑色一色だった。 大きなつづら折りを登って行く。しかし所々平坦なところもあり、あまり疲れは感じない。 朝日が射し始めるが樹林の中の道のため割合涼しい。 |
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1時間ほど登り続けるとブナの樹林帯から抜け出し、 笹とダケカンバの中をつづら折りに急登する。このあたりが一番苦しいところだ。 やがて道は緩やかになり尾根の南側をトラバースするようになる。行く手に別山方面の稜線が見えてくる。 |
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いつしか尾根上の潅木の中の平坦な道になり、ちょっとしたガレ場を過ぎて南側が開けた見晴しのよいところに出た。 眼下に緑色の白水湖が見える。道端にはシモツケソウなどの花が咲いている。 |
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そこからさらに10分ほど歩いて6時45分に大倉山避難小屋に着く。 小屋は丸太を積み重ねて作られており、まだ新しくて居心地が良さそうだった。 小屋の前の尾根の上から樹林越しに双耳峰のような御前ヶ峰と剣ヶ峰が見えた。 |
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相変わらず起伏の少ない道が続いたが、そのうち階段が続く急坂になり潅木帯の中を登って行く。 高度を上げてハイマツも見られるようになったあたりから周囲に色々な草花が見られるようになってきた。 最初に目についたのは尾根の緑の斜面を黄色く飾っているマルバダケブキやオタカラコウだった。 |
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イブキトラノオの群落。 さらに登って行くと道の両側にはミヤマコウゾリナ、ヤマハハコ、ハクサンフウロ、ヨツバシオガマ、テガタチドリ、 イブキトラノオ、オンタデ、ミヤマシシウドなどが咲き競っていた。 |
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全く雪がないカンクラ雪渓展望所を過ぎて、何箇所かガレ場の痩せ尾根を通るあたりから 前方に雲がかかり始めた別山が見えた。 |
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ガレ場付近の斜面は文字通り百花繚乱とでもいえるお花畑で、 シモツケソウ、ハクサンフウロ、ミヤマキンボウゲ、タムラソウ、タカネマツムシソウ、オンタデ、イワオウギ、ヤマハハコ、 イブキトラノオ、ミヤマシシウド、タカネナデシコなどの花々が赤や黄、紫、白など色とりどりに咲き乱れて冷たい爽やかな風に揺れていた。 |
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色とりどりのお花畑 |
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シモツケソウ |
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マツムシソウ |
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お花畑を過ぎると最後の急登が始まる。賓の河原まで続く階段の道だ。 階段の両側にはイワギキョウ、ハクサンフウロ、ヤマハハコ、オンタデなどが見られた。 |
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右手前方には御前ヶ峰が大きく見えた。 |
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苦しい登りもあまり長くはなく、ほどなく一面這松に覆われた平坦な道になる。 ここから賽の河原を経て室堂平まではもうすぐ。 |
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右手に御前ヶ峰の丸い頂を見て、クルマユリ、ツガザクラ、ハクサンフウロ、ミヤマリンドウなどの花が咲く 起伏の少ない開放感に溢れた道を赤い屋根の小屋が建ち並ぶ室堂目指して進んで行く。 室堂には8時40分に到着した。 |
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小屋の前の広場は人で溢れていた。一息入れてから頂上を目指す。 |
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岩混じりの小さなつづら折りの道を登り、 さらに石畳の道を喘ぎ噛ぎ登って9時20分に漸く山頂にたどり着いた。 |
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一時霧に包まれていた頂上も急速に晴れてきて眼下に紺碧の池が現れる。 剣ヶ峰も姿を現し、ついには大汝峰も全容を顕にして再び雲一つない青空が戻ってきた。 |
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室堂の小屋から弥陀ヶ原にかけても一望のもとだった。 買ってきた弁当を食べて暫く休憩してから10時5分に大白川に向かって山頂を出発した。 下りは早く、室堂へは10時25分に戻る。 |
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御前ヶ峰への道のまわりも花また花だった。特にイワギキョウ、ハクサンフウロ、イワツメクサなどが目についた。 |
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ヤマハハコ |
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イワツメクサ |
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クルマユリ。 水を補給して10時35分に室堂を後にする。 下るに従って曇り空に変わってきて小雨もばらつくようになったが大したことはなく、そのうちに天気は持ち直してきた。 大倉山避難小屋には12時10分に着く。ガレ場を過ぎ、尾根を巻きながらひたすら下り続けて午後1時25分に登山口の鳥居を潜って山行を終えた。 そのあと近くの大白川温泉に行き露天風呂に入る。 白水湖を眺めながら汗を流してさっぱりとした気分になり午後2時10分に家路についた。 |