朝日連峰(大朝日岳〜以東岳)
1980年(昭和55年)8月10日〜12日

メ モ
2年前の飯豊連峰に続いて東北のもう一方の雄峰である朝日連峰を縦走した。
上野から夜行“ざおう5号”で早朝に山形着。左沢からバスに乗り宮宿経由で朝日鉱泉へ。テント泊のため重い荷物にかなり体力を消耗して1日目は鳥原小屋のテント場で泊まる。
2日目は晴れてはいるが少し靄がかかった空模様だった。小朝日岳からは大朝日岳から以東岳まで続く連峰を目の当たりにして、果たしてあんなに遠くまでたどり着けるのだろうかと不安になる。大朝日岳を越えて西朝日岳に取りつくころは少しばて気味だった。寒江山あたりからは霧の中を進んで行ったが、歩いても歩いても狐穴小屋は現れず、疲れた体には結構堪える道だった。
3日目は疲れた体を引きずって以東岳に向かう。天気は昨日と同じような状態だった。以東岳に着いて来し方を振り返り、遠く鳥原山からこの以東岳まで続く山並みを見て連峰の縦走を果たした感慨はひとしおだった。しかし疲れた体には大鳥池から大鳥までの林道は長く遠かった。幸運にも途中で通りがかった地元の人の車に乗せて戴いて大いに助かった。その日は朝日屋に泊まる。
最終日はバスで鶴岡に出て“羽越2号”で新潟に行き、“雷鳥28号”で京都に向かった。

行 程

朝日鉱泉登山口

鳥原小屋(10日泊)

鳥原山

小朝日岳

大朝日岳

西朝日岳

寒江山

狐穴小屋(11日泊)

以東岳

大鳥小屋

大鳥

距離     : 47.0km
最大標高差: 1,605m
累積標高  : 2,591m
  
天 候

10日:晴れ
11日:晴れ
12日:晴れ
 
 原典:気象庁「天気図」、加工:国立情報学研究所「デジタル台風」

山行記録

1日目。
左沢駅から午前8時50分発の朝日鉱泉行バスに乗る。

宮宿経由で午前10時40分に朝日鉱泉に到着。
登山口から鳥原小屋まで標高差800mほどの登り。
記録を見ると午前10時50分に出発。鳥原小山まで4時間ほどかかっている。

2日目。
鳥原小屋のテントサイトを発って午前4時45分に鳥原山着。
30分休憩後、小朝日岳(右手前)経由で大朝日岳に向かう。

午前6時30分に小朝日岳に到着。
山頂からは眼前に延々と続く朝日連峰が見えた。
左から、大朝日岳、中岳、西朝日岳、竜門山、寒江山、そして以東岳。
ここをクリックすると全体画像)

朝日連峰の盟主、大朝日岳。

中岳と西朝日岳。

寒江山(左奥)と以東岳(中央奥)。
それにしても以東岳はなかなか遠い。遥か彼方です。

小朝日岳で記念撮影。

午前8時50分に大朝日岳着。小朝日岳を振り返る。
CTを大幅に超えているが、途中の銀玉水で長い休憩をとったのを覚えている。
慣れないテント山行で早くも疲れが出てきていたためです。

大朝日岳で記念撮影。

大朝日岳から先に進む。
まずは中岳へ。左の西朝日岳は雲の中。

大朝日岳を下って金玉水でまたも長い休憩。
緑に包まれたたおやかな中岳。

中岳への登りから大朝日岳を振り返る。

中岳から西朝日岳に向かう。
このあたりでだいぶバテてきたことを覚えている。

西朝日岳には11時35分着。山頂から以東岳を見る。手前に寒江山。
このあとは霧に包まれた稜線を辿って竜門山、寒江山を越えて三方境の狐穴小屋まで行った。
記録では竜門山は午後1時、寒江山は午後2時50分にそれぞれ通過。狐穴小屋には午後3時40分着となっている。
寒江山付近ではピークを越えても越えても道は続き、三方境まで遠かったことが記憶にある

3日目。
狐穴小屋の朝。
最終目的の以東岳が堂々たる山容を見せていた。
テントサイトを午前5時10分に出発。

以東岳を目指す。

以東岳と池塘。

以東岳への道。

登山道脇に咲くウスユキソウ。

登山道脇に咲く花々。

午前7時25分に以東岳に到着。
山頂から、越えてきた山々と歩いてきた道を振り返る。
ここをクリックすると全体画像)

上の写真の核心部を拡大。
左に小朝日岳、中央の尖峰が大朝日岳。手前に中岳、西朝日岳、竜門山、寒江山が続く。

以東岳で記念撮影。
疲労困憊の様子。

大鳥池

下山はオツボ峰経由。
左遠くに月山が見える。

大鳥池。
以東岳から大鳥小屋までもかなり時間がかかったようで、
記録では大鳥小屋発は午前11時15分となっている。
このあとも長い登山道と林道が続き、宿のある大鳥に着いたのは午後の6時だった。
宿は予約していなかったにもかかわらず気持ちよく迎い入れて戴いた。
最終日はバスで鶴岡まで出て、羽越2号で新潟まで行き、新潟から雷鳥28号で京都に向かった。



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